玉突き事故とは、後方から追突した車の反動で、前方の車が次々とその前方の車に追突していく、複数車両による事故のことを指します。
行楽シーズンや帰省ラッシュの際に高速道路で発生することが多く、玉突き事故のニュースを目にすることは少なくありません。
事故原因としては、後方車の前方不注意や、前方車の急ブレーキなどが挙げられます。
何よりも恐ろしいのは、1対1の衝突事故どころではなく、連鎖的に被害が拡大する点にあります。
玉突き事故の責任は誰が負うのか?
玉突き事故の光景を少し具体的に想像すると、後ろから追突してきた車の勢いで、追突された車がさらにその前の車に追突、といったことが続きます。
一見すると事故の先頭にいる車両を除き、全ての車両が加害者となる状況になります。
玉突き事故で厄介なのは、「この事故では一体誰が悪いのか?」という部分がわかりづらいというところです。
事故が発生した責任が明確にならないと、過失割合やそれに伴う慰謝料や損害賠償金の振り分けも難しくなります。
そこで玉突き事故の責任は、1対1の追突事故の責任をベースに考えられています。
つまり、後方から追突した車両が全面的に責任を負うことになるのです。
この考え方は、「前方の車と車間距離を空けて安全に走る」という努力義務が、運転者に期待されていることを前提としています。
「車間距離を空けろ」という言葉は、自動車の教習所でよく耳にしたと思いますが、これは追突事故を防ぐための意識なのです。
玉突き事故のように連鎖被害が起きようと、起点となった追突車両が一番悪いということになります。
過失割合というのは、事故の当事者の間における責任の割合のことを言います。
過失割合に応じて、損害賠償金や慰謝料の負担割合も決定されるため、重要な要素となります。
玉突き事故は、後方の追突車両が全責任を負うということを先程説明しましたが、ここで具体例を挙げてみましょう。
先頭からA車・B車・C車という順番に車が並んでいるとします。
このとき、B車が普通に走行、または停車していた際にC車が追突し、その勢いでB車がA車に追突しました。
この場合、過失割合は「A : B : C = 0 : 0 : 10」となります。(B車に過失がない走行において)
確かに、A車とB車は何の過失もなく走行していたところ、急に後方車に追突されたのですから、責任が追求されるのは筋が通らないのも納得です
ハピネスグループ交通事故専門HP
https://koutsujiko-navi.com/
交通事故に関するお問い合わせ・ご相談
052-414-5300
名古屋ハピネス鍼灸接骨院 名駅